ファーストブック えいご編 その1
Brown Bear, Brown Bear, What Do You See? by Bill Martin, Jr. and Pictures by Eric Carle
見開きページいっぱいに描かれたくまさんに”Brown Bear, brown bear, what do you see?” (ちゃいろのくまさん、ちゃいろのくまさん、なにをみているの?)とたずねると、”I see a red bird looking at me.”(ぼくをみている あかいことりさんをみているの。)とこたえます。そしてページをめくると、今度は赤いことりさんに “Red bird, red bird, what do you see?”とたずねます。同じようにことりさんも ” I see a yellow duck looking at me.”とこたえ、次のページの黄色いアヒルさんへ、そしてまた次の動物へと続きます。
なんともシンプルな絵本ですが、この本は実によくできています。小さな子に英語を教えるとき、必ずクラスで使っていました。まず色、動物を覚えることができます。そして繰り返される ” what do you see?”と” I see~looking at me.”の言い回し。この短いフレーズにしっかり”see”と”me”の‘Rhyming(韻)が入っています。Rhyming、韻を踏むのは作詩のお約束事のように日本では認識されているかもしれませんが(私もかつてはそうでした)、実は英語のリズムや音に慣れ、英語の耳をつくるのにとても大切なものなのです。1歳前だった娘もあるときから”see!”と “me!”をニコニコ顔で一緒に言うようになりました。そしてRhyingで入ったこのフレーズを応用して、日常生活で” ママ ママ、 What do you see?”と言って遊び始めました。バイリンガル子育てをされる方にはぜひRhymingを意識することをお勧めします。
そうそう、この絵本は”twinkle twinkle little star”(きらきらぼし)のメロディで歌いながら読むこともできます。優れものでしょ?