絵本とバイリンガル子育てのペリカン文庫

子育てを通して出会った絵本や英語の教材を紹介します。 バイリンガル教育のヒントにもどうぞ。

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I wanna be the Monkey King!

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Monkey King といえば孫悟空。西遊記ですが、我家には色々エピソードがあってどこから書こうか悩みます。

はじまりは長女が5歳の時、たまたま地方局でやっていた堺正章主演の西遊記がテレビに映り、長女の目が釘付けに。そこで私も主人も子供の頃観ていて好きだったのでDVDセットを買って一緒に観ました(いわゆる昭和なお色気シーンのようなところが入る回もあるので先に私と主人でチェックしていましたが)。ついでにゴダイゴのCDも買って、みんなで”ガンダーラ ガンダーラ”と歌っていました。

長女は悟空にすっかり魅せられて、赤いシャツを着てグレーのズボンをはき(グレーが嫌いな長女。グレーを着たのは後にも先にもこれっきり)、頭に黄色のリボンを巻いて棒を振り回して遊んでいました。幼稚園では誰も西遊記なんて知らないのにお構いなくやっていて、ついにはクラスメイトに「あれやって!あれ!」とリクエストされるまでになりました(笑)そして寝る前は私がつくる長女が悟空の妹「孫ごっくん」になって一緒に冒険するというお話しを聞いてから寝ていました。まさに寝ても覚めても孫悟空です。

そんなある日、そういえば西遊記ってちゃんと私は読んだことないなぁと主人に話すと、主人はテレビシリーズより先におばあちゃんの本棚にあった原作を読んで好きになったそうで、それなら子どもも一緒に読める良い本がないかと探してみました。それでたどり着いたのが、太田大八さんの「絵本 西遊記」です。ことの始まりから天竺への旅の終わりまでが書かれていて、太田さんの絵が妖怪に魑魅魍魎が存在する西遊記の世界観を見事に表現しています。装丁も味があります。文章はわりと淡々と書かれているのですが、そのぶん内容が細かくて、毎回色々膨らませながら読み聞かせできて楽しかったです。

それにしても、私は後日主人が持っている原作も読みましたが、まあ三蔵法師のおバカなこと!(偉いお坊さんのにすみません~)だって、悟空が忠告しても聞く耳を持たず、すぐに妖怪に騙されては捕まり食べられかけ、結局自分が追放した悟空に助けてもらうことの繰り返しなんですもん。もういい!食べられちゃえっ!て私はいつも思っていました。でもその度に悟空は「師父!」と駆けつけて命がけで三蔵法師を助けます。三蔵法師をたきつけて悟空を非難していた八戒と沙悟浄のことももちろん助けてあげます。確かに時々悪ノリするけど、すごく忠誠心があって仲間思いで賢く強い!天竺に行くという大きなミッションを果たせたのは全て悟空のリーダーシップによるものです。

さてさて今回のタイトルはどこへつながるかと言いますと、孫悟空は英語圏でもMonkey Kingとして知られているのですが、先日長女がよく観るyoutuberが西遊記(Journey to the West)のはなしをしていたそうです。それを観た長女は「あ~やっぱりMonkey King最高だわ。I wanna be the Monkey King! 私、悟空になる!」と叫んでおりました。進路を含めて自分の生き方など色々悩んでいた時期で、原点を見つけたみたいでした。そうそう、あなたのロールモデルは孫悟空なのよ。だから大好きだったのよ。幼いころの長女の姿を思い出しながら、がんばれ!と思った母でした。