わが家の家宝? BUSY, BUSY WORLD
BUSY, BUSY WORLD by Richard Scarry
Busy Peopleでお馴染みのScarryの絵本はわが家にたくさんありますが、この本は主人が子どもの頃に読んでもらっていた年代物。あちこち結構もろくなっているので、親と一緒じゃないと開いてはいけないお約束になっていました。初版1966年(主人の生まれた翌年!)とあるので、主人がオーストラリアにいた頃に買ったと思われます。わが家ではその骨董的な状態も手伝ってか、家宝と呼ばれています。Busy Worldとあるように、世界各国を舞台にした短いお話しが33個、つまり33カ国分入っています。どのお話しもその国の特徴をよく生かした楽しいものなので、子どもたちが外国への興味や関心を持つきっかけにもなりました。例えば、ニューヨークの消防士スモーキーさん、ハワイの漁師ウクレレルーイさんやアルジェリアのおまわりさんクスクスさんなど、名前もその国その職業ならではのものになっていて面白いでしょ。
ちなみに東京のお話しもあります。舞台はうえの駅。ギュウギュウ電車に乗ったら持っていたソーセージが伸びて変な形になっちゃったというものです(笑)今も昔も東京のラッシュは印象的なんですね。
さてこの絵本ですが、主人の実家にずっとあったものの、主人はすっかりその存在を忘れておりました。でも長女が生まれて、本屋さんの絵本セクションに行った際、Scarryの本を見つけ「この絵見覚えがある。ドラゴンが出てくるお話しが好きだったんだけどどの本だったかなぁ」と思い出し、実家のこの絵本にたどり着いたという訳です。自分が小さい頃に好きだった絵本に再会した時の懐かしいという一言では収まらない、あの何ともいえない気持ち、きっとたくさんの人が子育て中に経験したことがあるでしょう。そしてその絵本を子どもがまた好きになって次に繋がっていく、それも子育ての喜びの一つだと思います。