詩ってなんだろう
めの まど あけろ 谷川俊太郎ぶん 長新太え
この絵本は詩集です。長女が1才から2才にかけて、良質の絵本を毎月届けてくれる童話館のぶっくくらぶに入っていました。確か長女が2才の時に配本されたものです。私自身は詩が好きですが、小さな人に抽象的な詩の表現ってどうなんだろう?と考えながらページをめくってみると…長女はたちまちこの本が大好きになりました。考えてみればこどもは独自の世界観と感性で覚えた言葉をつなげて表現するまさにリアルな詩人ですよね。そしてこの本の詩はそのリアルな詩人の日常の1日がめのまどあけろのタイトルどおり、朝目覚めたところか始まって、着替え、遊んでケガしたりかんしゃくを起こしたり、お風呂に入ってから夜寝るところまでが詩でつづられています。谷川さんの詩は面白くてリズミカルで何度も読んでいると親子であっと言う間に覚えてしまいました。なのでお風呂に入った時にお風呂の詩「せっけんさんがすうべった」にあるように、せっけんが手からすべり落ちると一緒にケタケタ笑いながら歌ったりしていました。
長女の好きな着替えの詩はイライラしがちな着替えの時間をずいぶん明るくしてくれましたっけ。
いちばん ぼたん とおりゃんせ
とんねる くぐって うみへでる
にばん ぼたん とおりゃんせ
もんを はいって こんにちは
さんばん ぼたん とおりゃんせ
まどから かおだす もぐらもち
最後のもぐらもち、もぐらのことなんでしょうけど「もち」がつくのが何とも愉快でイメージがふくらんで、着替えの最後を色んなポーズで決めていました。
そんな流れで買ったのが、同じく谷川俊太郎さんのズバリ、「詩ってなんだろ」です。詩って何ですか?とよく聞かれる谷川さんがその質問には詩で答えるしかないと、色んなタイプの詩を集めた詩集です。俳句や漢詩、そうか確かにいろはかるたも詩なんですね。まどみちおさんの優しい詩や「いるか いるか いないか いるか」のようなことば遊びの詩などをよく読んであげました。
詩ってなんだろう?私の答えは「生活の中にある」でしょうか。